喉頭摘出後のSmellリハワークショップ〜嗅覚リハビリテーション〜開催レポート|言語聴覚士の先生方と患者様が嗅覚訓練を体験

言語聴覚士の先生方と患者様を対象とした、りすめるのワークショップを第一医科株式会社主催で開催いたしました。喉頭摘出の基礎知識から代用音声、りすめるを使用した嗅覚訓練まで、実践的な内容をご説明いただき、大変ご好評いただきました。

<< 2026年1月10日の内容 >>

  1. 喉頭摘出についての基礎(言語聴覚士・博士(保健)、九州大学病院​ 耳鼻咽喉科・頭頸部外科 山口優実先生)
  2. がん研有明病院における喉頭摘出患者への関わり(言語聴覚士、がん研有明病院 リハビリテーション部 工藤結衣子先生)※特別ゲスト講師
  3. 電気式人工喉頭(EL)の効率的な使い方(言語聴覚士・博士(医学)、北里大学 医療衛生学部・准教授 村上健先生)
  4. 「りすめる」ワークショップ:手順と指導、質疑応答

【講師の先生方からのコメント】

■ 言語聴覚士・博士(保健)山口優実先生(九州大学病院 耳鼻咽喉科・頭頸部外科)
今回、喉頭摘出者と言語聴覚士の方を対象とした嗅覚リハビリのセミナーの講師として参加させていただきました。患者さんと言語聴覚士が同じ場で学ぶ機会は珍しく、互いの視点を共有できる貴重な時間となりました。

患者さんからは退院後の生活の工夫や困りごとを直接伺うことができ、臨床では得られにくい学びが多くありました。また、患者さん同士やSTとの交流も自然に生まれ、温かい雰囲気の中で共に学ぶ場となっていたことが印象的でした。

今後も、このように医療と生活をつなぐ取り組む場があると、喉頭摘出者に関わることが少ない、あるいは、今後関わることがあるような言語聴覚士の学びの場になると思います。

今回は、このような機会をいただき、ありがとうございました。

■ 言語聴覚士・博士(医学)村上健先生(北里大学 医療衛生学部・准教授)
当日は、電気式人工喉頭(EL)による発声方法と、「りすめる」を用いた嗅覚リハビリテーションの講師を担当させていただきました。参加された皆様がとても積極的で、学び合い・支え合う空気が自然に生まれていたことが印象的でした。

ELの操作や発声のコツ、嗅覚リハビリテーションのポイントについて、皆様と本当に近い距離でお話しできたことは、自分にとって大きな喜びでした。これまで自分は、喉頭摘出者の当事者やご家族の方々、そして関わる言語聴覚士にとって、「困ったときにすぐ相談でき、すぐに解決へとつなげられる環境」をつくりたいと考えてきました。今回のワークショップは、その想いが具体的な形として一歩前に進んだことを実感できる時間でした。

今回のワークショップが、参加された皆様にとって少しでも役に立つ時間になっていたら嬉しく思います。今後も、皆様の生活に寄り添い、力になれる活動を続けていきたいと考えています。

最後に、ご参加くださった皆様、そして会場をご提供くださり、運営にご協力いただいた第一医科様、キッズメディカル株式会社の皆様に心より感謝申し上げます。


**【りすめる事務局より】**

私も初めてりすめるを体験しました。腹式呼吸と下顎をしっかりと動かすことを意識したところ、少量ではありましたがボトル内に泡が発生し、とても嬉しく感じました。

りすめるは嗅覚訓練の成果が可視化できるため、患者様が前向きに取り組めるツールです。今回の経験を活かし、より良いサポートを提供してまいります。

りすめる事務局 星谷